教授:サカイ優佳子+田平恵美

キュレーター:白井順一


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日 程 ]

火曜日
19:30~21:00
2/7, 2/14, 2/21, 2/28, 3/6

受 講 料 ]

28,000円
*教材(乾物食材)費として毎回別途500円がかかります

会場 ]

IID 世田谷ものづくり学校内

公式コミュニティ ]

レポート ]

乾物は古臭いという既成概念を打ち破りたい。(これまでの講義レポートまとめ

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講義内容 ]

エコで、賢く、おいしい時間。乾物で潤すあなたの暮らし。

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■乾物は古臭い? 乾物は面倒? 乾物は難しい?
まずは、そんな先入観をとっぱらいましょう。太陽の光と、風によって水分を飛ばし乾燥させ、保存しやすく、より美味しくいただけるように工夫を凝らした「乾物(かんぶつ)」。言うなれば、先人の知恵によって作られたクリエイティブな食材です。なのに、古臭いとか、面倒とか、難しいとか。その先入観が「乾物」のおいしい世界への入口を見えなくしてしまっているのではないでしょうか。ひとたび乾物を使いだし、食べ始めてみると、その世界の広さや深さに気づくはず。そして、食生活だけでなく、仕事や学びなど、あなたの日々のアクションに良い影響を与えることも。

■乾物上手は、段取り上手。
日々の仕事で段取りが大事なように、乾物で料理をつくる時に、作業全体の流れを把握することが大切です。忙しい毎日の中でも、乾物を取り入れて、「明日の晩の料理のために、今これを水に浸しておこう」と、ちょっと先のことを考える生活をはじめてみましょう。乾物を水に浸すだけなら1分もかかりません。「お腹がすいたな。何食べよう?」とゼロからスタートする、悪く言えば、場当たり的な食生活を脱し、少し先を見通して段取りをする。むしろ気持ちに余裕を持って、日々の食事と向きあうことができると思います。生活の中にリズムをつくる。乾物生活はあなたの段取り力を養います。

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■乾物上手は、エコで、クリエイティブ。
「乾物」は、食材の旬を保存し、無駄を出さず、メニューが足りない時にも食卓を潤してくれます。冷蔵庫でなくても保存がきき、一度に食べきれなくても大丈夫。だから、キッチンでも無駄なゴミがでません。先般の震災の後、スーパーの食品の棚が空になり、停電で冷蔵庫も動かなくなるなかでも、豆類や切り干し大根、高野豆腐、春雨、干し椎茸といった伝統的な乾物の棚はいつもと変わらず充実していました。欲しい物が、欲しい時に、いつでも手に入ることが当たり前ではないことに気づいた私たち。「何かが手に入らなければ料理ができない」「これがないのでは我慢ができない」というのではなく、ある物、ある条件から、その場で考えて発想し工夫する。まさに、あなたの発想力が問われるわけです。

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■乾物上手は、世界とつながる。
「乾物」には、生とは違った味、食感、香り、栄養があります。軽くて保存性があるので日本国内はもちろん、世界の裏側からの長時間の輸送でも問題なし。今まで食べたことも聞いたこともない食材に出会うこともしばしばです。「乾物」は地域に根ざした食べ物ですから、乾物の作り方やおいしい食べ方を学ぶことは、その土地の文化や歴史を学ぶことと一緒。さぁ、乾物を通して世界旅行にでかけましょう。

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■教授 サカイ優佳子さん、田平恵美さんより
震災前から、「乾物」の可能性について、なんとなく考えていたのですが、震災を経て、冷蔵庫がなくても長く保存ができ、また、製造過程においても本来は電気を使うことなく作ることができる「乾物」をもっと見直してもいいのではないかと強く思うようになりました。

「乾物」というと、切干し大根や高野豆腐などにイメージが限定されてしまいがちですが、パスタも、お茶も、スパイス類も、豆も、そして米だって、太陽と風の力で乾燥させた「DRY食材」という意味では、同じ仲間です。そう考えると、私たちの周りには思っている以上に多くの「乾物(≒DRY食材)」があり、意識しないなかでも日々食しています。

乾燥させていることで軽く、運搬にも便利であること、電気を使わずに作り、保存ができること、生だとつい無駄になってしまいがちだった食材を、乾燥させることで長持ちさせ、無駄にせずにすむかもしれないこと、もしかしたら地方におけるスモールビジネスになる可能性があること、干すことでアップする栄養もあること(干し椎茸のビタミンDが好例)、独特の食感や味わいが生まれること、さらには、飽食の社会であまっている食べものを飢餓の地域に届けることができるかもしれないこと、など、「乾物」にはさまざまな利点があります。一方で、受け継がれてきた知識や技術が失われつつあるケースもまた見られるのが残念でもあります。

調べていくうちに、たとえばペルーとアイヌとで同じようなDRY食材(乾燥じゃがいも)の文化があったり、日本の鰹節にそっくりなものがモルディブにありモルディブやスリランカでは欠かせない食材であったり、ある果物のDRY食材で魚を煮ると、その酸味のおかげで常温で2〜3年もその料理がもつ事実があったり、と、私たち自身、目から鱗の発見が多々ありました。食文化的にも非常に興味があります。

より多くの人が、「乾物(≒DRY食材)」の価値に気づき、その味わいや食感を楽しみながら、食べものの無駄を少なくし、食の不均衡や地方の産業のあり方などに目をむけ、なんらかの行動につなげていくことができたらうれしい!そんな思いで、みなさんと一緒に講座を進めていきたいと思っています。

また、世界のさまざまな地域や日本各地の「乾物(≒DRY食材)」についての情報を発信していこうと、「DRY and PEACE」プロジェクトを立ち上げ、乾物の知識、技術、簡単な使い方、おいしい食べ方などを随時紹介していく予定です。

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■こんな人が対象の講義です。
・スーパーの乾物売場で、気にはなるけれど、なかなか手に取るキッカケがない人。
・震災の後、カップ麺や冷凍食品など、すぐに食べられるものを買ってしまった人。
・豊作で採れ過ぎた野菜が、畑で廃棄されることに心が痛む人。
・毎日のお弁当のメニューに困っている弁当女子/弁当男子。
・料理のレパートリーを増やしたい新米主婦。
・お腹まわりが気になるメタボ男子。

■講義の進め方
・本講座では、毎回、テーマとなるメイン食材を設定します。
・一方的な座学ではなく、クイズなどを取り入れた対話形式で講義を進めます。
 講義の途中、試食や実習も行い、頭で考えるだけでなく、五感(視覚、聴覚、触覚、
 味覚、嗅覚)をフル回転させながら、乾物の世界を探検します。
・各回のテキストとして、教授特製の「乾物シート」をご用意します。
・持ち物として、筆記用具、マイ箸、マイ皿をお持ちください。

講義計画 ]

第1回「乾物の豊かな世界を感じよう」
野菜や果物、ナッツ、海産物、肉類、スパイス、お茶、豆類、穀物。
私たちの周りには、想像以上に多くの乾物があります。まずは乾物の広い世界を俯瞰で捉えます。

第2回「野菜・果物の乾物を楽しもう」
(テーマ食材例)
かんぴょう、切り干し大根、キクラゲ、干し椎茸、ドライフルーツ、ドライドトマト、干し野菜、干し柿、干し筍、パパセカ、ズイキ、山クラゲ、金針菜、ぜんまい、干し菊、など。

第3回「豆類の乾物を賢く食べよう」
(テーマ食材例)
大豆、小豆、緑豆、いんげん豆、えんどう豆、ひよこ豆、レンティル、ブラックアイドビーン、フェジョンキャリオカ、うち豆、ライマビーン、高野豆腐、湯葉、など。

第4回「穀物&粉物の乾物を使い倒そう」
(テーマ食材)
米、小麦、大麦、ライ麦、トウモロコシ、あわ、きび、ひえ、ごま、米粉、小麦粉、トウモロコシ粉、きな粉、蕎麦粉、片栗粉、葛粉、ワイルドライス、クスクス、ブルゴル、パスタ、うどん、そば、麩、乾燥麹、など。

第5回「魚介類・加工品の乾物を深めよう」
(テーマ食材)
かつおぶし、煮干、ちりめんじゃこ、スルメ、干しエビ、干貝、海苔、わかめ、昆布、ひじき、寒天、すきみタラ、身欠きニシン、クラゲ、 肉髭、モルジブフィッシュ、など。