叡智が世界を救い、キュレーションが未来をつくる。

自由大学を始めるにあたって、まず、現在の日本の学校教育で欠落しているものはなにか。フィンランドや北欧や欧米やニュージランドで著しく進んでいるとされる、自己責任で考える事の教育というものを考えました。
目から鱗、新しい概念に触れたり、知的に面白いと感じられ、社会にはいってから自発的に考えて解ることなどに気づく瞬間を探し、どうしたらそれらが多くの人の叡智の集合として、盛り上がってくるようにまとめられるか。どうしたらそれらが自然発生的に次々と増殖することができるかと考えました。なぜならば近代社会では叡智こそが世界を救うと考えられているからです。
日本の美術界が世界の美術に引けを取っている訳ではないが、キュレーターがいなくて、全体の総和としては盛り上がっていない。スイスのキュレーターを育てる学校では、かなり賢い人達が現代の知性と美意識を背負って、アートを創造していくことを学んでいる。美術理論誌はほとんど哲学書のように難解だし、文化の基本理念を捉えているところがある。
宗教の力が弱くなった現在、資本主義社会で倫理観を維持するには美という概念を掘り下げて社会との関係性をつくる、キュレーションの働きなくしては上手くいかないのではないかとさえ思われる。
そこでキュレーションそのものを考え、その概念を掘り下げた。それから学ぶことをいろいろな視点で考え、それを、例えば自由大学での講義で成立させるとしたらどうしたら良いか。カリキュラム、情報の作り方、ゲストや他の教授を呼んでくること、またその延長で出版をしたりシンポジウムをしたり、成果をどのように出すかを考える。そうすることを考えると自分自身も学ぶことができる。教えるということは学ぶこと。人によくしようと思うと、自分も救われるものだなと思う。

キュレーションが現代の病巣を直してくれる要素を持っていると思ってキュレーション学の中級を始めようと思います。その延長には考える事は面白いことでもあり、学ぶことができれば、充実感が得られるということの理解が待っていると思う。もうすこし突き詰めないとキュレーションは面白いと言うところまで来ないと思う。そう思って中級、スタートします。
■対象者
・キュレーション学(初級)受講生
・レクチャープランニングコンテスト出場経験者
全5回を通して、黒崎輝男(自由大学創立者/プロデューサー)が教授として10名限定で濃密なコミュニケーションをとります。
集まったメンバーに合わせて変わるので、中級はとくにカリキュラムを設けることはなく、毎回深くディスカッションを中心に進めていきましょう。
第1回 1/10
第2回 1/17
第3回 1/24
第4回 2/7
第5回 2/14