自由大学とは

新しい学びを、創ろう

大学の起源は11世紀イタリア ボローニャで、学問を目指して集まった人たちから生まれた、自治組織(ギルド)だとされています。

学びたいことを自ら探してきた教授に聞くことから始まったのです。

一方「自由」とは"freedom","liberty"の訳語として、縛られない自由(〜しなくてよい)と積極的に働きかける自由(〜してよい)の両方の側面を持ち、"自らに由る"自己の精神の根幹にあるものを表しています。

"大きく学び、自由に生きる"インスピレーション、知る楽しさと考える面白さを、生活の中に、人生の中に持ってこようという目的から、自由大学のシステムが生まれました。

自由大学は学校法人ではなく、自由に学び自由に教え合う組織。自由に生きる為の基礎的体力と無限の思考力を創造する為に存在します。


自由大学 5つの特徴

【特徴1】 自由に講義がつくれる

今までのスクールは、上から、つまり先生たちが教えたい講義をつくり、一方的に詰め込まれてきた。自由大学では、下から、つまり自分たちが学びたい講義を自分たちで先生を呼んできてつくる。教授とキュレイターと学生(学ぶものにも責任がある)が責任を持って講義をともにつくり上げていく。一方的に押しつけるのではなく、三者で創造していくという点を意識する。


【特徴2】 双方向の講義、参加型ワークショップ

だれしも自問自答するだけでは抜けられないし、 机上の情報だけでは、実行に移すほどの強い心は生まれない。 だからこそ今、共通の問題意識をもったグループでのディスカッションが大きな意味を持つ。 顔と名前が一致する少人数だから、参加者が一人違えば、場の雰囲気も議論も変わる。 世界に2つとして同じ講義はない。


【特徴3】 従来のタイプとは異なる教授陣

サラリーマン養成を得意とする従来の先生タイプの教授はいない。 生徒のやりたい事を気づかせ、本人にも見えない事をアドバイスすることのできる社会経験のある方を、教授としてむかえている。 一流プロスポーツ選手にもレッスンプロがいるぐらいなのだから、 創造的に仕事をしていく人にもレッスンプロが必要だ。 インスピレーションが与えられ、社会の実際を考え併走してくれるアドバイザーがいると心強い。


【特徴4】 いつでも集える校舎がある

廃校となった旧池尻中学校を利用した教室を使用。 この校舎は、僕らが中学生の頃、未来について夢想したことを思い出させ 創造のスイッチを押すのを後押ししてくれている。


【特徴5】 同志のコミュニティーがある

職場や学校では知り合えない面白くて有能な友達と出会える。 受講が終わった後も、卒業というよりコミュニティーに入る感じが近い。 これからの社会は、創造力とイマジネーションと美意識がある人が、 社会的に影響力を持ち、新しい領域で仕事ができてくる。共に次代を拓こう。



自由大学 3つのこだわり

1.愉快な場づくり

口笛を吹きながら、学ぼう。創造性とは、純粋に何かを作ることを面白いと思える事。 これは誰の中にもあるはずなのだが、成長の過程で恐怖を植えつけられ、だんだん萎縮しているようだ。 しかしよく考えて、思い切って、潔くやって見ることからはじまる。 それにはまず、学ぶぞという覚悟からだ。学び続け、仕事を発展させていくのはどうしたら良いかということを、愉快に面白くやっていきたい。


2.知的生命力がよみがえる

今、世界で活躍しているクリエイターのほぼ全ては、学校での教育と別の自己教育をしている。 この自己を教育する事がスクーリングであり、そのきっかけを自由大学は提供したい。 自分で問題を探し、問題設定し、考え、相談し、人の言う事を聞き、本を読み、情報を集めて、確固たるものを得る。 ひょっとしたら、日本の若者には、新しい価値観の経済を作り上げる可能性があるのではないか。


3.独学の仕方が学べる

20世紀は、社会主義が多くの国で崩壊して、資本主義の世界になったが、 21世紀になって銀行が国有化されるような資本主義の矛盾も出てきて、大きく変わってきた。 行き先っぽく見えてしまっているものに頼って、自分なりに考えることを放棄しているのが危うい。 今後は日本で新しく社会を変える様なクリエイティブリーダーが育っていかなければならない。 学校を終えてから、本当の学びが訪れる。



設立にあたり

自由大学、Freedom University は、なぜ生まれたか? そして、どのような未来があるのかについて、少しお話しします。

2004年。当時は毎年80校ほどの公立学校が学生の減少により廃校になり、 その跡地をどのように使用するかが問われていました。

その頃、僕はIDEEという家具とデザインを中心に仕事をする会社を経営していました。 そしてその子会社でIDEE R-projectという会社を設立し、建築の再生(Rethink,Reset,Recreate)をする事業を始めていました。 そこで、この廃校になった旧池尻中学の校舎を建築的に改装して蘇らせるためには、 クリエイティブな会社や個人事務所を集めるだけでなく、 学びの形も新しくつくりあげたら良いのではと考えました。

池尻のIID , Ikejiri Institute of Design 世田谷ものづくり学校として再生したこの校舎で スクーリングパッド(schooling-pad 学びの小屋ー発射台)という名の学校を始めました。 スクーリングパッドで、僕はデザインコミュニケーション学部というデザインとコミュニケイションを中心に思考を深め 新しい社会との係わりと学びを追求していく学部を担当しました。 講義は、僕らが毎回ゲストスピーカをお呼びしてセッシオンをし、知的興味を深めていくという方法です。

教えていてわかったことは、「学ぶということには、教えることも教わることも隔たりはなく、 自由に興味を持てる人間と場さえあればいい」ということでした。

そこで、いろいろな形の学びが自由にできる自由な大学、自由大学を仲間とつくり始めました。 ここでは仕事や学びを自由に掘り下げ、学びの形さえも創造していく自由を持つ組織にしていこうと企てたわけです。

自分はこうだと言える自分を作り上げるためには、自己の確立をすることが必要です。 そのために自分から学んでいく自由を最大限持つプラットフォームとして、自由大学はあります。 マークは、自由を表すブルーと、知性と哲学の普遍さを表す黒のマルにしました。 今後たくさんの講義とユニークな学びの方法をつくっていくだけでなく、 自由大学出版、仕事創造課、フリユニスポーツクラブ、フリーダムカフェ(そこの二階は印刷と編集とワークショップができる場所に) などもつくっていくつもりです。 みんなで自由に、クリエイティブに、より深く学んでいく、そんな自由大学をつくっていこう。

学長 黒崎輝男